皆さんは、強力粉と中力粉と薄力粉の違いについて、正しく説明できますか?
料理に使う際に、正しいものをきちんと選べているでしょうか?
3つの粉の原料や、小麦の種類。
たんぱく質の割合などは、結構気にされる方も多いと思います!
グルテンの含有量についてもご紹介しますよ!
3つの種類ごとに、適した料理も分かりますので、
是非参考にしていつもよりさらに美味しく、賢くお料理してみてくださいね!
強力粉と薄力粉と中力粉の違いは?
この3種類、何が違うか正確に言える人は少ないのではないでしょうか?
レシピなどを見ているときに、強力粉を100g…や、薄力粉をまぶして…と書いてあって、
「あれ?小麦粉ならうちにあるけど…何か違うの?」
と思った経験がある方も多いかと思います。
実はこの3つ…すべて同じものなんです!!
強力粉と薄力粉と中力粉は、小麦粉の種類です。
小麦粉には、グルテンという成分が含まれており、
そのグルテンがどのくらい含まれているかによって、三段階に呼び方が変わるんですって!
全部まとめて小麦粉だったんですね~!
「なんだ!それならどれを使っても一緒なんだな!」と思ったそこのあなた!
ちょっと待ってください!
すべて小麦粉だという事は分かりましたが、
お料理によって使い分けるともっと美味しく上手に作ることが出来ますよ!
原料や小麦の種類について
小麦粉には、グルテンという成分が含まれていますが、グルテンって一体何者なのでしょうか?
簡単にいうと、グルテンは小麦粉などに含まれているたんぱく質のこと!
グルテニンとグリアジンが混ざり合って、グルテンになります。
この成分が何のお仕事をしてくれているかというと、粘り気や弾力を出すことです!
ふわふわもちもちの美味しいパンを作ることが出来たり、
コシのある、ちゅるんとしたうどんが作れるのは、
このグルテンの頑張りのおかげなんです。グルテンに感謝ですね!
さらに、小麦の原料にも細かい種類があるんですよ!
料理でどんな使い方をしたいかによって、4種類に分かれています。
先ほどご紹介した、たんぱく質が多く含まれており、
もっちり感が一番強いのが「硬質小麦」
いかにも一番弾力感がありそうな名前ですよね!
次にもっちり感が出るのが「中間質小麦」
分かりやすいネーミングです!
そして次が「軟質小麦」です。
その他に、身近な食べ物のスパゲッティやマカロニなどによく使われる「デュラム小麦」
をいれて、全部で4つの種類に分けることが出来ます。
たんぱく質の割合、グルテン量を紹介!
強力粉、薄力粉、中力粉のグルテン量は、その名前からお分かりの方もいるかと思いますが、
強力粉(たんぱく質11.5%以上)→中力粉(たんぱく質7.5~10.5%)→薄力粉(たんぱく質10.5%以下)
の順番に含有量が多いです。
強力粉には、弾力性があってもっちりとした食感を実現するために、
たんぱく質が最も多く粘り気のある硬質小麦が使われています。
さらさらっとした手触りの強力粉は、基本的にはパンの生地として使用されることが多いですね!
また、ラーメンやそばなどを作るときに使う、打ち粉としても活躍しています。
お家でパン作り、上手に出来るととっても嬉しいので、
是非皆さんもチャレンジしてみてはいかがですか?
中力粉には、強力粉ほどではないがたんぱく質が含まれている、中間質小麦が使われています。
強力粉ほどのもっちり感の強さはありませんが、
程よいもちっと感やコシを出すことが出来るため、
うどんなどの麺類に使用されることが多い小麦粉です。
皆さんが大好きな、たこ焼きやお好み焼きなどの粉ものにもよく使われており、
使い勝手が良いことが分かりますね!
中力粉はうどんの材料として使用されることが多いため、
中力粉という表示では販売されずに、うどん粉という名前でお店に売られていることも多いので、
お店で中力粉を見つけたい時には、「うどん」という文字も一緒に探すと
上手く見つけられるかも知れませんね♪
最後に、この3つの中で一番皆さんがよくお世話になっているであろう薄力粉!
たんぱく質の含有量が一番少ない、軟質小麦を使用しています。
触った感じは強力粉がさらさらっとしているのに対して、
薄力粉はそれよりも柔らかくしっとりとした感触で、粉がきめ細かい小麦粉です。
たんぱく質が少ない代わりに、薄力粉に多く含まれている成分、何だか分かりますか?
正解は・・・でんぷんです!
そのおかげで、もっちりした感じやハリ、コシのようなものはありませんが、
さくっとした食感を出してくれるのでお菓子作りに重宝します!
クッキー作りには最適ですね!
他にも、からっとサクサクの食感になるので、
てんぷらなどの揚げ物の衣にもピッタリな万能小麦粉です!
まとめ
いかがでしたか?
小麦粉には、強力粉、中力粉、薄力粉の3つの種類があり、
それらがグルテンやたんぱく質の含まれている量によって分類されていることが分かりましたね!
小麦粉の種類によって、適した料理も変わってくるので、
是非作りたいものに合わせて使い分けてみてください!
強力粉や薄力粉はスーパーで目にすることも多いですが、
どうしても中力粉が近所に売っていない!
という場合は、強力粉と薄力粉を同じ分量で半分ずつ混ぜ合わせても、中力粉が作れますよ!
困ったときにはぜひ試してみてくださいね(^^♪
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