しめじは強い癖なども無く、旨味が強いため、どんな料理にも合って便利ですよね!
「香り松茸、味しめじ」という言葉もあるように、松茸は香りがすぐれているのに対し、しめじは味がすぐれていると言われるほど、しめじは旨味成分が強く美味しいキノコです。
そんな美味しいしめじは、値段も安価なのでまとめ買いする事もあるかと思います。
そのため、「買ったまま放置していたら腐らせてしまった・・・」という経験のある方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな悲劇を防ぐために、しめじの美味しさはそのままに、日持ちさせる方法について詳しく解説していきたいと思います!
「冷凍保存すると水っぽくなって不味い・・・」
「冷凍するとなんだか変なにおいで臭くなる・・・」
という声も多いようですが、一体なぜこうなってしまうのでしょう?
その答えは、冷凍方法が正しくないからなのです・・・!
正しい保存方法をマスターすれば、美味しさそのままどころか、美味しさをUPさせつつ、ぐんと長持ちするように保存することが出来ます!常温保存、冷蔵保存、冷凍保存でどのくらいの差が出るのかも見ていきましょう!
冷凍した後の正しい解凍方法や、冷凍しめじの美味しい使い方についてもご紹介しますので、是非最後まで読んで参考にしてくださいね♪
しめじの冷凍はまずい?水っぽくて臭い?
しめじの冷凍は不味い!という声もありますが、実はしめじは冷凍することによって旨味成分が増す野菜です。元々旨味の強いしめじが、冷凍することによってさらに旨味を増すとなると、もちろん冷凍した方が良いことは明白ですよね。
そんな美味しいしめじ。では何故冷凍するとまずいという意見が出てくるのでしょうか?
それは、冷凍方法の違いにあります。しめじの身近には、一撃で味を不味くして腐りやすくさせる、大敵が潜んでいるのです。
それがあるかないかで、しめじの冷凍が美味しくなるか不味くなるかが決まってしまうわけです。今回はしめじの保存方法の中で、大きなNG行動を2つご紹介します!
最大のNG行動①
しめじにとって一番の大敵は水分です。
しめじには下の方に石づきと呼ばれる根っこのようなものがあります。そこには、一見土のように見えるものが付着しているため、水で洗い流したくなりますが、実際付いているものは、おがくずです。
おがくずとは、木のカスで、付着しているくらいの量をそのまま食べてしまったとしても身体に問題はありません。また、土のようにべったりこびり付いているような物でもありませんので、手で軽く払うか、キッチンペーパーで拭き取る程度で十分綺麗になります。
どうして、しめじが水に弱いのかというと、しめじだけでなく多くのキノコ類に当てはまることですが、キノコ類は繊維の間に空気を含んだ小さな空洞が無数にある造りになっています。そこに水が入ることによって、ぬめりが出てきて腐りやすくなったり、余分な水分を含むことでぶよぶよとした感じになったりしてしまうわけです。
また、しめじの中には、水溶性といって、水に溶けやすい栄養素も多く含まれています。風味も水に流されやすいので、栄養や風味まで流れ落ちてしまったらすごくもったいないですよね!
そして、普段石づきは食べずに切り落として捨てるという方も多いかと思いますが、実はあれ、食べる事も出来るんですよ!しめじの石づきをバター醤油で焼いてステーキで食べると、どことなくホタテのような雰囲気になるのだとか・・・!
しめじの石づきは固めなので捨ててしまう方も多いですが、逆に歯ごたえが美味しい!という方も多いので、今まで食べたことが無かった方は一度チャレンジしてみるのも良いかもしれませんね!
基本的にスーパーに売られているようなしめじは清潔な工場で栽培・出荷されているので、おがくずを指で軽く払う位で、洗う必要は全く無く、丸ごと食べても問題ありません♪
キノコ類は基本的には洗わない!と覚えておいた方が良いでしょう!
意外なNG行動②
しめじを不味くするNG行動ふたつめは、冷凍の方法にあります。
「冷凍するとなんだか臭い・・・」
「期限は大丈夫なはずなのに、腐った・・・?」
と感じたことはありませんか?それ、冷凍焼けと呼ばれる現象によるものなんです!
しめじは水に弱いため、常温保存や冷蔵保存する場合は、密閉するとしめじから出た湿気がしめじの表面を濡らしてしまい腐らせやすくするので、少し呼吸が出来るように隙間をあけておいた方が良いのですが、冷凍保存の場合は違います。
冷凍庫内は乾燥しているため、密閉していないとどんどん水分が抜けて食感も悪くなりますし、冷凍庫内の他の食べ物のにおいが移ってしまったり、空気に長期間触れ続けることによって酸化したりして、腐ったような味になってしまうのです。
ラップなどで包んだり、購入した時の袋や小さいビニール袋のようなもので保管したりする事があるかと思いますが、冷凍焼けの原因はそこにあります。
必ず一回に使う分を分けて、ジップロックなどに入れてしっかり空気を抜いて保管するようにしましょう。さらに、最初に小分けにしてラップで巻いた後に、それをまとめてジップロックに入れて、空気をしっかり抜いて冷凍まで出来たら完璧ですね!
しめじの冷凍の美味しい冷凍方法を調査!
しめじの弱点が水分であることと、意外と厄介な盲点が冷凍焼けだという事が分かりましたね!では一体どうやって冷凍保存すれば美味しく保存できるのでしょうか?
しめじはまず、今すぐに使う場合を除いて、購入した後の保存方法については、冷凍保存一択です!
常温保存はもちろん日持ちしませんのでオススメ出来ませんし、冷蔵保存も乾燥したりして風味が落ちていくのが早いのでこれもまたオススメ出来ません。
しめじの冷凍保存の何がそんなにオススメポイントなのかというと、一番は旨味が増すという所です!
しめじは冷凍することによって、一度しめじの中の細胞の壁が壊れます。その、壁を壊されたしめじを料理に使うことによって、壊れた細胞内から旨味成分が溶け出し、料理全体の旨味がUPするという原理です!嬉しい効果ですよね♪
保存方法ひとつで旨味がぐんと増すだけでなく、日持ちも他の方法に比べて一気に伸びます。解凍方法も簡単なので、しめじを冷凍保存することのデメリットは一切無いといっても過言ではないでしょう!
そんな素晴らしい冷凍保存は手順もとっても簡単です。
まず買ってきたしめじはすぐに袋から取り出し、石づきを切り落としてパラパラと分けます。
この時絶対に水で洗い流さないように注意してください!どうしても汚れが気になる場合はキッチンペーパーなどでさっと拭き取るようにしましょう。
一回使う分に分けたら、ラップで包み、ジップロックにいれてしっかり空気を抜き、冷凍庫にIN!
これでしめじの冷凍は完璧です!冷凍庫の手前にいれると開け閉めする時に常温の空気に触れてしまうので、出来れば奥の方に入れておけるともっと素晴らしいですね!
土がついていたり、皮を剥かなければならなかったりするような他の野菜と違って、しめじは洗う手間もありませんのでとっても簡単に保存が出来ますよね!
今まで常温保存や冷蔵保存をしていた方は、今日からは是非しめじの冷凍保存をしてみてください!
よく味に集中して比べてみると、「あれ?そういえば冷凍したしめじを使って料理した方が美味しい気がする・・・」と、あなたにも違いが分かるはずですよ!
冷凍しめじの使い方や日持ちは?
正しいしめじの冷凍方法は完璧にマスター出来ましたね!お次は解凍方法・使い方と、日持ちがどのくらい伸びるのかについて解説していきます!
冷凍しめじの使い方
冷凍しめじの使い方はとっても簡単!
冷凍してあるしめじをそのまま炒めたり煮たりして使うのが一番美味しく食べられる方法です!
そして、解凍方法で絶対にやってはいけないことは、常温や冷蔵庫などで解凍してから料理に使うことです。
あとで料理に使うから・・・と冷凍庫から出しておいてそのまま解凍されてしまったりすることもあるかと思いますが、それは凄くもったいない!
先ほどもお話しした通り、しめじは冷凍することによって一度細胞の壁が壊されています。解凍してしまうとその栄養と旨味成分が水分と一緒に溶け出し流れ出てしまいます!
そんな惜しいことはしないように、しめじの冷凍は絶対に解凍せず、そのまま使うようにしましょう!
冷凍しめじはみそ汁やカレー、などに入れても美味しいですし、チンゲン菜や豚肉と一緒に炒めても絶品ですよ♪
日持ちはどれくらい?
まず初めに、常温保存の場合、しめじの日持ちは1~2日程度です。涼しく、湿度の低い場所で保存した場合でもあまり日持ちしませんのでオススメ出来ません。
次に、冷蔵保存の場合の日持ちは3~5日程度。常温保存よりは多少日持ちは伸びますが、冷蔵庫内は乾燥しているため水分が抜けやすく、短期間で食感がしなしなに変わってしまうためこちらもあまりオススメ出来ない保存方法です。
最後はイチオシの冷凍保存!冷凍した場合のしめじの日持ちは1カ月ほど!旨味が増しながら長期間しめじを簡単に保存することが出来る方法です♪
すぐに使う予定がない場合は、とりあえず冷凍保存しておくことを強くオススメします!
まとめ
今回は味も良く使い勝手抜群の野菜、しめじについて詳しく解説してきました。いかがでしたでしょうか?
しめじは水に弱く、保存方法を間違えると冷凍焼けを起こして不味くなってしまうことが分かりましたね。
水洗いは決してせず、ジップロックに入れて正しく冷凍保存をすれば、最長1カ月は美味しさそのままに日持ちします。
どの野菜にも言えることですが、なるべく新鮮なうちに早く食べるに越したことはありませんので、最大で1カ月まで、と覚えておくようにしましょう。
正しい保存方法をマスターして、是非美味しいしめじを使って素敵なおうちごはんを楽しんでくださいね♪