とこぶしという貝をご存じでしょうか!?
見た目はあわびに似ていて、あわびの子どもかなと思っている人もいるかもしれません。
確かに成長するに従って呼び名の変わる魚などがいますよね。
しかし、とこぶしはあわびとは違う品種になります。
とこぶしとあわびは、一体どこで見分けるのでしょうか、また食べるとどう違うのかも気になりますよね。
今回はそんなとこぶしとあわびの違い(見た目・値段・味など・・・)や、おいしい食べ方についてご紹介したいと思います!
あわびととこぶしの姿煮の食べ比べはコチラ↓
とこぶしとあわびの見た目や値段、味などの違いは?
まず、とこぶしとあわびの見た目の分かりやすい違いは、次の通りです。
とこぶしとあわびの見た目の違い
殻で見分ける
とこぶしとあわびの殻を見ると、穴(呼吸孔)が開いています。
ここに注目!穴の周りが、あわびは出っ張っていてボコっと盛り上がっていますが、とこぶしは平らで、盛り上がりがありません。
また、穴の数はあわびは少なめです。平均的には4つから5つ開いているのに対し、とこぶしは6つから9つくらいの穴があります。
大きさで見分ける
あわびはとこぶしと比べ大きく成長します。
とこぶしは12cmまでで成長が止まりますが、あわびは20cm~25cmにまで成長します。もし大きく育っていたならば、あわびであると見分けがつくでしょう。
味と食感の違い
食感はあわびは熱を通すと、硬くてコリコリと食べ応えがあります。とこぶしはというと、柔らかめです。
味は両者とも似ていて、非常に見極めにくいと言われています。
あわびのほうが少し、甘くておいしさが勝っているようです。
食べて確かめるときは、味に注目するより、食感で見分けた方がいいでしょう。
値段の違い
値段についてはどちらが高いと思いますか?
ご想像通り、あわびの方が値段は高くなります。
どれくらい高いかといいますと、同じ1kgで比べるとと、こぶしはおよそ5,000円で、あわびはおよそ14,000円です。3倍近く価格が異なりますね。
一年でも時期によって、値段は上下いたしますが、あわびの方が高くなることに変わりはありません。
とこぶしとあわびが似ているのなら、安いとこぶしでもいいかなと思いますよね!!
さらに冷凍されていると、生のものより少し安くなります。
とこぶしとあわびの美味しい食べ方を紹介!
違いがあることは分かったものの、共通点も多いとこぶしとあわび。その調理法も基本的には同じです。
あわびととこぶしは、生で食べても、焼いて食べてもおいしいです。加熱するなら、酒蒸しやバター炒め、煮物などが作れます。おつまみにもいいですね。
色々な調理法があるので、レパートリーは意外にも広いです。
あわびもとこぶしも、むき方は一緒です。
- 身と殻の間に貝むきを差し込みます。
- 身を殻から取り外します。
- 肝を切り取り、外します。
- 口をV字に切り取ります。
煮付け
とこぶしのおすすめの食べ方は煮付けです。
お酒が好きな方にとっては、おつまみに最適です。晩酌に一品何か欲しいときは、とこぶしの煮付けにしてはいかがでしょうか。
炊き込みご飯
炊き込みご飯にすると、あわびは特に絶品ですが、味の似たとこぶしもおすすめです。
色々な野菜を刻んで一緒に炊いて、だしの味を効かせれば口の中いっぱいに味わいが広がります。また食感が楽しい一品となっています。
焼いて食べる
あわびもとこぶしも素材そのものの味わいが深いので、単純に焼いて食べるのもおすすめです。殻ごと網の上にのせて焼いて、バーベキューを楽しむのもいいですね。
身を殻から外して、バターをつけ、オーブントースターなどで焼いてバター焼きにするもおいしいです。
バターではなく塩やしょうゆで味付けしてシンプルに食べることもできるので、お手軽に食べることができ、ビールなどのおつまみとしてもよく合います。
酒蒸し
とこぶしの酒蒸しは鍋で調理するのがおすすめです。
とこぶしを洗うときは塩でこするようにしましょう。殻を下にして鍋に並べたら、醤油を少し振ります。
お酒をたっぷりかけて、12分から14分、蓋をして蒸し焼きにしましょう。
高級なあわびの酒蒸しは、調理法もじっくり丁寧にしたいものです。あわびの酒蒸しは蒸し器に入れて、2時間前後蒸します。他の貝に比べたら長い時間ですね。
殻ごと蒸し器に入れるので、下処理は丁寧にしましょう。塩を少々振って、たわしなどでこすって汚れを落とします。
きれいに水で洗い流し、酒を回しかけます。それを蒸し器に入れてひたすら待ちましょう。おいしい酒蒸しの完成です。
まとめ
とこぶしもあわびも、味や調理方法には大差ありませんが、
- 見分け方の目安としては殻と大きさが違いで見分ける
- 食感はあわびは熱を通すと、硬くてコリコリと食べ応えがあり、とこぶしは柔らかめ
- その他、価格では3倍近く、あわびの方が高い
と言う事が分かりましたね。
ぜひ海の幸であるあわび・とこぶしを味わって楽しんでいただけたらと思います。
あわびととこぶしの姿煮の食べ比べはコチラ↓